2010年03月16日

あ。


◆あのSFやファンタジー小説はこんな環境で書かれた…著名作家たちの書斎いろいろ
http://labaq.com/archives/51416246.html


 おお! マーガレット・ワイスにピアズ・アンソニイいいいいい!!!!

 『ドラゴンランス戦記』と『魔法の王国ザンス』は、俺の中で畢生の名作。つか、ザンス、『幽霊の勇士』で止まってたら、20巻も出てるじゃねーか! 11冊も溜まってるのか……。あんなクソ分厚いのが……。orz

 マーガレット・ワイス、さすがに雰囲気ある部屋だけど、いまだにここでAD&Dとかプレイしてたりするのかなあ。

 あと、ピアズ・アンソニイ、人間嫌いで田舎の一軒家に引きこもってるって聞いてたけど、よく部屋見せてくれたな。最近、人間好きに転向したんだろうか?


 最近読んだもの、見たものメモ。

◆竹本泉『よみきりものの… 魂のにぎわい』『日々にパノラマ1巻』
 あー! あー!! あー!!!

 最近の竹本泉には、本当に中味がないな! 投げっぱなしジャーマン状態というか、起承転まではあるのに、「結」がない。この前初期の短編集を読み返したんだが、話が「きゅっ」と締まってて、本当に面白かった。俺は竹本泉の作品だと「真夏の夜のゆめ」って短編が一番好きなんだが、それ以外でも、少女漫画時代の竹本泉、特に初期のやつは、育ちの良さというか、海外児童小説臭と言うか、何とも言えぬ「品の良さ」と、センス・オブ・ワンダーな物語展開を合わせ持ってて、読んでてワクワクしたもんだ。

だが今のは。

まったく、嘆かわしい。


 ラ ブ コ メ が な い な ん て 。


 なんかねー! ところどころに超ツボな萌えシチュエーションがあるんですよ! でもラブってくれないんですよ! おのれええええ!!!! 気の強い金髪セーラー服女子高生を餌付けなんて、最高のシチュエーションやないかああああい!

 竹本先生が、早くラブコメな展開に返ってきてくれるよう、1日1000時間祈ってます。いあいあ。

●秋田みやび『新米女神の勇者たち 7』
相変わらず面白いんだけど、ここに来てメンバー交代かーい!?

展開的に、最後の戦いん時に、ムーテスが飛空船で駆けつける流れと見た。

●田宮俊作『田宮模型の仕事』
タミヤ模型の社長さんの自伝。こういう、職人の一代記は燃えますなあ。
有名な「米軍ステルス機の模型を、前面だけの写真見て、あとは想像でつくったら完璧すぎて『軍事機密をどっから手に入れた!?』って怒られた」ってエピソードが載ってなかったんだけど、あれは続刊か?

●アニメ刀語第三話
うむ。話がこなれてきた感じで、今までで一番面白かったと思う。ただ、原作読んでない人間には七花の非人間性が気持ち悪いだろうなあ。感情移入もしにくいだろうし。

その非人間的だった七花が人間的になっていく、というのもこの作品の流れの一つなので、仕方ないと思うんだけど。

錆白兵をさんざん煽って、わざわざ原作にない見せ場まで作っているのは、原作通りの仕掛けをしたいからなのかな。

ともかく、信者なので楽しみに見ますが、つくづく『化物語』に比べると萌えポイントが少なく、今の時代、商売にしにくい作品だよね……。とがめと七花の性別が逆なら、ベタに人気が出た気がするんだけど。  


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2010年03月08日

稲垣潤一のアコースティック・ライブ2010に行ってきたよ!


 稲垣潤一のアコースティック・ライブ2010に行ってきたよ!

 先日TVを見ていたら、たまたまCMを見て行きたくなって、調べてみたらまだチケットがあったのである。

 生で『April』と『バチェラーガール』が聞きたいなあ、と、そんな軽い気持ちでたどりついた大津市民ホール。ほとんど最後列だけど、そんなバカでかいホールでもないんで、十分見えます。

 席に座って照明が落ち、さあ始まった。軽快なビートに乗って歌声が響く。


 声高けー!?


 演奏も大きめの音量だったんだが、そんなもの飛び越して声が響く。CDそのものの、いやそれよりいいんじゃね?と思える、端正でかすれない歌声だった。

 あー、いいなあ、と聞き入る。音が身を浸す。くらり、と眠気が俺を襲う。ライブで最高のバラードを聴くと寝てしまうのが、俺の悪癖なのである。

 その眠気がさめたのは、次の瞬間だった。


♪思い出のビーチクラブも今は♪


 うおおおおお!? 『思い出のビーチクラブ』!!!

 懐かしい! CMで幾度耳にしたことか! そして、数曲をはさんで、きましたー! 『バチェラーガール』!!!







 雨は壊れたピアノなんですよ! 心は乱れたメロディなんです! うっひょお! マジで寒イボ立ったわ!

 懐かしいなあ! よく友人Oがカラオケでこの歌うたって、声でかすぎてうるさいからってマイク奪い取ったらそのまま歌い続けて、やっぱりうるさかったりしたなあ!

 あと昔、ファンロード読んでたら、読者投稿で「兄が大恋愛の末恋に破れ、この曲を大音量で流しながらベッドで突っ伏して泣いていた」みたいなのがあって、高校生だった俺には「なんて大人な恋と、曲なんだ」と憧れめいた気持ちを抱いたことを覚えている。

 うん、そうだ。『稲垣潤一ON TV』は大学2回生だった俺が初めて買ったCDの一枚なんだが、その時から稲垣潤一の曲は、俺にとって、「大人の恋」の象徴だった気がする。

 20代後半から、30代前半の二人。様々な出会いや別れを繰り返し、恋に幻想を抱いちゃいないが、さりとて幻滅するには若すぎる。そんな二人が出会い、心と身体を重ねる中で、互いになんとなく「ああ、この人と共に人生を歩んでいくんだな」と予感めいた思いを漠然と抱き合い、「結婚」というゴールを、くびきを、ルールを意識し、決断を迫られる。そんな前後の物語。

 同時期にはやったワタセセイゾウの『ハートカクテル』と同じ世界観だよね。鮮やかで、洒脱で、どこか都会的。

 そんな、いつか俺にも訪れるのであろう、「大人の恋」と世界をかいま見せてくれる存在。それが稲垣潤一の曲だった。


 ま さ か 、 こ ん な 大 人 に な っ て い よ う と は 予 想 外 で し た が 。


 どこで間違えたんだろ? 大きくなったら、大人になれると思ってたんだけどなあ。

 あれから時代は変わり、バブルもはじけた。きらびやかなナイトライフの輝きはネオンと共に消え、流行は宅食。草食系男子なんて言葉まで生まれ、背伸をびして、精一杯粋がって、バーで女を口説いているヤンエグなんて、絶滅危惧種もいいとこだ。政治にも、経済にも閉塞感の漂う、一億総モイラトリアム時代。

 バブルの熱狂に踊った90年代前半と、そのBGMともいえた稲垣潤一の曲。

 大人になることに憧れ、格好を付けることがなにより大事だったあの時代。今から省みて、それは軽薄で、下品で、バカみたいな時代だったと言われるし、確かにそうだったかなと、思う。

 でも、そこには、紛うことない輝きがあった。そして、大人になることへの『憧れ』と『覚悟』があった。そして、そういうバカみたいな時代があったからこそ、今の日本があるんだと思う。若い頃、バカなことをした人ほど魅力的なように、今の日本のすてきな部分は、バブルという時代を経たからこそ生み出されたものだ。もちろん、だめな部分もいっぱいあるけどね。

 アンコールは、『1・2・3!』と『1969の片思い』だった。

 正直、俺もまだ片思いのままだ。あのころ稲垣潤一の曲を聴いて、憧れたあの「大人の恋」と、その世界に。


♪最終バスに乗って、君が帰ってくる


そして、俺もまだあきらめていない。あのころ憧れた「大人になること」を。


♪本当の気持ちなんて いつも変わらないさ


 稲垣潤一は変わらず歌う。彼の歌を聴くたび、俺は戻っていく。「天使の君に、片思いしていた」あの頃に。あの、気持ちに。

 これまでも。

 そして、これからも。






 ……しかし、生『April』と『1ダースのいいわけ』聞けなかったのは無念だな。  


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2010年03月01日

日本人の知らない日本語。


 『日本人の知らない日本語』ってマンガの第二弾が出てたから、さっそく買ってきたよ!

 これは外国人相手の、日本語教師をやっている方のコミックエッセイ(描いてる人は別)である。授業や日々の生活で出会ったおもしろエピソードや、目から鱗の日本語豆知識などが満載で、「日本好きの外国人」萌えにして、日本語フェチの俺にはたまらん本なのだ。うひひ。

 1巻は「日本語力テスト」みたいなページが多めで、「ええい、テストはいい! もっと外国人の萌えエピソードを見せろ!」とアムロの親父バリにうなっておりましたが、今回はいいですよ! 日本語テスト減量で、マンガ増量! ひゃっほーい!(階段を転げ落ちながら)


 でも、この中で外国人の方が、先生の凪子さんにする質問、これがけっこう難しくって面白い。

 例えば

・「うれしい」と「たのしい」の違いは?

 ……分かります? ここで挙げられていた答えは「一番の違いは“喜ばしい気持ち”が続く時間の長さ」だそうです。「うれしい」に比べると「たのしい」の方が長く続くのだそうで。なるほど!

 ちなみに俺が考えた答えは「うれしい」は“うひゃっほう!ってなる感じ”。「楽しい」は“ふんふんふーん♪ってスキップする感じ”でした。うむ、全然分からん。


 も一つ。


・「ぜひ来て下さい」と「絶対来て下さい」の違いは?

 この辺、日本人でもニュアンスで使い分けているから、いざ聞かれると返答に困るよねえ。

 答えは、「『ぜひ』は来てほしいと強く願うときや勧めるとき。『絶対』は断らないでほしいという強い気持ちが伝わる。すなわち、“依頼”という形の“命令”である」

 なるほどおおおー!!! ちなみに、俺に浮かんだ答えはぜひは「おねげえだ! お許しくんろー、お代官様! この通りでガンス!」と土下座する感じ。「絶対」は「明日ちゃんと来なさいよ! 絶対だからね! こなかったら罰金だからね!」と、腰に手を当てたツンデレっ娘に、顔を真っ赤にされて叫ばれるみたいな感じ、でした。うむ。日本人とかそーゆー前に、人として問題を感じてきた。

 文化的なものも面白く、例えば「信号は緑色なのになぜ“青信号”と呼ぶか」?

 これは、「元々青は『ブラック・グリーン・ブルー』といった、寒色全体を刺す言葉だったから」だそうな。で、「緑」はなんだったかと言うと、「新芽、若々しい」といった意味の言葉だったそうな。だから「つやのある美しい黒髪」を指す「みどりの黒髪」って言葉や、赤ちゃんのことを意味する「みどり児」なんて言葉があるのだそうです。


 おおおおおー!!!!(目から鱗がボロボロ)


 万葉仮名も面白かったなあ。ひらがなやカタカタが出来る前の、漢字で音を当ててた時代、「戯書」という、遊びの当て字もあったそうで。

 例えば

・「蜂音」=「ぶ」。
 →蜂の音が“ぶ”だから

・「八十一」=「くく」
 “九×九=八十一”だから

 すごいのは「山上復有山」で、「で(出)」。「山の上にまた山がある」ってことですね。

 なるほど。


 お 前 は 西 尾 維 新 か D Q N ネ ー ム か 。


 まあ、好きだけどね、そーゆーの! でも、DQNネームは本当に読めないと思います!


◆暇人速報:DQNネーム読み取り試験
http://blog.livedoor.jp/himasoku123/archives/51444187.html
・試験ページ
http://dqname.jp/m.php?md=test


 ちなみに、一番のお気には最後のゴスペル歌手アリサさん(70)のエピソードでした。ネタバレなんであえて書かないけど、ああいう歳の取り方したいなあ。[m:66]  


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2010年02月11日

2010年01月20日

アバター見てきたよっ!


 『アバター』見てきましたよ『アバター』!

 なんか、「どうせ見るならiMax」という指令が友人Oから飛んできた気がしたので、関西で唯一完備している、箕面の109シアターまで行ってきたよ! 遅刻したよ! タクシーまで使ったよ! 交通費だけで往復5000円超えたよ! なにやってんの!

 まあ、その日は京都で約束があったし、ついでに大阪か京都で服も買おう、と思ってたんで、完全に無駄金ではないんですが。タクシー以外。結局服も買わなかったけど。つかみんな、どこで服を買ってるんだ。俺の場合、阪急Men's館と京都のSHIPSで欲しい服がなかった場合、もう買うところがないんだが。引き出しが少なすぎる……。


 閑話休題。


 『アバター』面白かったよ!

 なんだろね、あの超最新の映像技術を使った入るけど、内容はベッタベタのハリウッド映画なところが偉いよね! 中途半端に文学的だったり、悲劇な話なんて望んでねーんだよこちとら。映像でビビらして、スカッとさせて帰らしてくれりゃいーんだよ! バカなんだよ!

 その辺をちゃんとわきまえてくれてるキャメロン監督。大好き。

 今回はその、話題の映像をじっくり見たかったので、吹き替え版で見ました。字幕はどうしても読める文字数が限られることから簡潔に翻訳されてしまい、細かなニュアンスがつかめない傾向があるしね。実はあんまり好きじゃないんだ。

 そうやってじっくり見た映像ですが……。


 SUGEEEEEえええええええ!!!!


 本当、これCG!?って驚愕ばかりですよ! 緑したたる大地! 違和感感じない動きのアバター&動物! 映画に出てくるあの青くてでっかい先住民を「ナビィ」って言うんだが、最後には違和感なくなるどころか、普通に可愛く見えて、人間の方に違和感感じてしまうくらいだかんね。

 動物に襲われるシーンも、本当にキモくて恐い。有史以前の人類って、こういう時代だったんだろうなあと思うと、ご先祖様に頭が下がりますな。あんなデケえ生きもんに襲われたり、逆に狩ろうぜなんて言われたら、俺なら逃げるね。有史以降も、カルタゴやインドに象兵なんてのがいたそうだが、そら恐かったろうなあ!

 話題の3Dは「飛び出す」と言うよりは、「浮かび上がる」感じ。気になって時々メガネ外して見てみたけど、要所要所で使われているだけで、全部が全部3Dってわけじゃないのね。空間の広がりや奥行き、躍動感を表すために使われている感じでした。

 一見の価値あるよ! ぜひ見に行け!



 さて、こっから、ネタバレ感想。  続きを読む


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