左ななめうえ３０ｃｍ。

　２週間ほど前に、友人Oと一緒に大阪まで、KOTOKOさんのライブに行ってきた。

　KOTOKOさんと言えば言わずと知れた、数百曲にも及ぶエロゲの主題歌を歌ってファンを獲得し、ついにメジャーデビューまで果たした、人気の歌姫である。エロゲ時代の素っ頓狂な曲から人気が出たこともあって（しかも作詞が自分だったりする）、「電波ソングの女王」のイメージが強いが、そういった電波ソングからバラード、激しいロック調の曲までこなす、実は実力派のシンガーなのである。


　ま　あ　、　目　当　て　は　そ　の　電　波　ソ　ン　グ　な　ん　だ　け　ど　。


　俺もおっさんのオタだけあって、好きになったのはちょいと前。メジャーデビュー前後の頃である。最近の曲はほとんど知らないが、古い電波ソングでも２～３曲聞けて、あわよくばマイ・フェイバリットである「Sledgehammer Romance」が聞けたらなあ、などと妄想して行ったわけなのであるが。

　おお。

　すげえ。


　一　曲　も　分　か　ら　な　い　。　（笑）


　MCで知ったのだが、このライブの直前にニュー・アルバムが発売されたらしく、今回のツアーは、それを踏まえたものだったらしい。なるほど。そりゃ俺が悪かった。

　ただ、やはりその声は素晴らしかった！　伸びといい声量といい、聞いててとても気持ちいい！

　あと、ライブの手作り感が、カルチャーショックでとても楽しかったです。曲を聴いているときの身振りがみんなバラバラだったり、拍手にしても、アンコールでもあっちこっちでリズムが入り乱れ、混乱して消えかかったり、ステージ終了後の退出の時に、ファンクラブメンバーらしき人が「皆さんで一本締めをしましょう！」と叫び出したり。

　ライブ自体は時々足を運ぶものの、それなりのキャリアのバンドで「ファン達が良く訓練されている」のばっかり行っていたこともあって、こういうのは初体験。なんだか新鮮でした。

　いや、楽しかった！　ただ、次回はぜひ「ショート・サーキット」に収録されているような、電波ソングを聴きたいですなっ。台湾ショート・サーキットツアーなんか楽しかったろうなあ。日本でもやってくれー！

　また行くぜっ。