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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年07月24日

ガンダムファイト、レディー・ゴーッ!後編


「さて」


 と、友人Oが言った。


「我々が今考えるべきは、どこで、いつ晩ご飯を食うか、と言うことだ」
「ふむ」

 俺はあごに手を当てると、しばし沈思して、言った。

「食事クーポンがあると、貴君は言ったな」
「左様」
「お台場に、それが使える店は何店ある?」
「2店だな」
「そのうち、会場に近いのは?」
「こちらだ。偶然にも、私が興味を持つメニューを出す店でもある」
「それは重畳」


 俺はチラリと時計を見た。


「現在時刻は……4時、か。なれば先にその店を目指そうではないか」
「ほう。それはなぜに?」
「知れた事よ」


 俺は頬をゆがませて言った。


「我らの目的は“夜のライトアップ”。この時期、日の入りは遅い。となれば、まだ明るい今のうちに食事をとり、そして暗くなって後にガンダムを拝む。これこそが今我々に取り得る、ベストの選択だと思うが、いかがかね?」


 しばらく間を置いた後で、友人Oがパチ、パチ、パチと手を打った。


「ディ・モールト(素晴らしい)。完璧な計画だよMAD君」
「フフ。お褒めにあずかり恐悦至極」
「では」
「うむ」

 我々はがっちりと握手を交わすと、一路、そのレストランへと向かった。



 そして。


「……ふむ。友人O。予約したというその店は、この奥かね?」
「ああ」
「そうか」


 俺は、くく、と苦笑を漏らしながら言った。


「帰ろう!? ダメだって! ここ超アウェイだって!」
「アホかー! もう予約してもうてんのやー!」
「イヤやあああ! まわりカップルの、超おしゃれな人ばっかやで!? しかも『ホホホ、私流行に乗ってるじゃなくて、流行を作り出してますの』っつーよーな、そんな人ばっかやで!?」
「び、ビビるんやない! 大丈夫! 旅の恥はかきすてや!」
「だから、恥かきたないゆうとんのじゃああああ!!!!」


 そう! 今回我々が選び、目指したレストラン「パドリーノ デル ショーザン
Padrino del SHOZAN」がある場所は「お台場ヴィーナスフォート」! 最先端のブランドが集い、人気観光スポットにもなっているという、お台場屈指のおしゃれデートスポットなのであった!
http://www.venusfort.co.jp/shop.cgi?sid=368


「あ、お店あった」

 イタリアの街並みを模したという通路をくぐり抜け、着いたそこは、オシャレなイタリア料理店であった。良かった良かった! さあとっとと食って帰るよ! つか逃げるよ!

「いらっしゃいませ。ご予約のお客様ですね。こちらにどうぞ」

 ビシッと決めた白服に、黒の前掛け。ドラマに出てきそうな男前ギャルソンが、俺たちをテーブルへと誘う。そこはガーデン席で、ここヴィーナスフォートの象徴とも言うべき教会広場の、ハッピー・フラワーチェアを目の当たりにできるとってもステキな――


「カップル席だコレー!」(ガビーン!)


 まあ、そうだよね! こんなオシャレスポットで、しかも二人で予約とったんだもんね! 普通そう思うよね!


 い っ そ 殺 し て 。


「なにしてんの、コイツら」


 ハッピー・フラワーチェアに座るカップル達の、そんな胡乱な視線と侮蔑とを浴びつつ、我々は食事の到来を待つのであった。(被害妄想)





 そんな我々の前に届けられたのは!





 パドリーノ デル ショーザン名物「フォアグラ寿司」!

◆フォアグラ寿司(3貫)2250円

当店の系列店であった「SHOZAN」にルーツを辿る料理です。
もともと、パリ、トレモアユにあったレストランのメニューでパリっ子をうならせた一皿!!香ばしい秘伝の醤油ダレが、石焼きで来るフォアグラと酢飯に最高のマリアージュを与えます。
フランス料理のフォアグラショーしか召し上がった事の無い方は、
是非、試して下さい。口に入れた瞬間に意味が判ります。
(同店HPより)

 自分らが食ったのは一人2個だったから、1,500円相当?

 うん、なんて言うんだろうねえ。


 め さ ん こ 旨 い 。


 フォアグラもトロと同じ、脂肪の固まり。だから寿司とは相性いいと思ってたけど、これほどとは! 匂いとイイ味付けといい、うっひょ、こらたまらんダス!

 そして、パスタとパン、デザート、コーヒー。









 パスタがうまいのは当然ながら、デザートのチーズケーキがまた旨いんだ! 上っ側がスフレ状で、下の方はクリームチーズケーキだったかな。おかげでさっぱりしてて、後口がすごく良かったですよ。

 いやあ、良かったなあ。本当良かったなあ。


 男 と 二 人 じ ゃ な か っ た ら も っ と 良 か っ た の に な あ 。


友人O「それはこっちのセリフじゃああ!!!」

 ですね。はっはっは。


 その後、ライトアップしたガンダム見て帰りました。完。







  


2009年07月23日

ガンダムファイト、レディー・ゴーッ!中編


この前の続き。


 夢にまで見た実物大ガンダムを堪能した我々は、お昼ご飯を食べながらプチ会議を開いていた。昼のガンダムは堪能した。だが、夜のライトアップもやはり見たい。それまで、何をして時間つぶすか? それが議題であった。





「さて、この後どうすっかねえ」
「横浜の『開港博』に、でっけえクモの機械が来てるらしいよ!」
「はっはっは、そんなエサにこの俺が――クモーッ!?(ズザザ)」


 とゆーわけで。我々は横浜にいた!


 横浜! 関西の神戸と並ぶ、おしゃれタウン! 1858年に締結された、日米修好通商条約による開港より「国際貿易港」として発展してきた街である。そのさいのペリーの名演説は、つとに名高い。

◆ペリーの開国要求




 あふれる異国情緒とモダンな雰囲気とであこがれを集め、数多くの歌の舞台にもなってきた横浜。関係ないが、横浜に住むうちの大伯母は大変きれいな方で、孫はアイドルデビューまでした。一方、当方はこのていたらくである。DNA的には、そんな変わらんはずなのに! もっと頑張れよDNA!!(頑張るのはお前だ)


 さて。


 その横浜開港150周年を記念して企画されたのが、今回の「開国博Y150」である。そして、その数多くあるエキシビションの中で一番人気を誇るのが、今回我々が見に行った「ラ・マシン」の巨大な「クモ」なのだ!

 「ラ・マシン」! それは機械獣による世界征服を企む、悪の秘密結社である!――ということは(残念ながら)なくて、こういう機械仕掛けの巨大動物を作って動かす、フランスのパフォーマンス・アートの集団なのだそうな。

 それを今回、開港博の目玉として引っ張ってきたのである。公演は11時、13時、15時、17時、19時の、1日5回。各回約20〜30分である。

 2,400円というバカ高い入場料を払い、中に入ると――おお! いきなり、目の前にでっけえクモが! アレか! アレですか噂のクモは!





 デカあああああ!!!! もうこれだけでテンション上がりまくりですよ!

 近くに寄ってじっくり見ると、余計にでかい! コレが動くとは! うっふ、楽しみですなあ♪





「あ、クレーン車みたいなのが後ろに付いてて、本体を持ち上げる仕組みなのね」
「うん、攻殻機動隊のタチコマや、パトレイバーのタカアシガニみたいに、本当に足だけで動かすのは、耐久力的に難しいやろうし、なによりバランサーがなあ」
「あの簡略化された顔や、その後ろの持ち上げる部分のメカを、あえて見せてるとこに日本人との感性の差を感じて面白いねえ。日本人ならあそこのメカを隠して、もっと『リアル』に見せようとすると思う」
「でも、ジョイントのとこの質感とかすごくイイし、これはこれでいいよねえ!」

 などと語っておりますと、おおっとアナウンスが始まりました! 案内のお兄ちゃんに「見るのに一番オススメどこ?」って聞いたら、「入り口すぐの真正面、白線のところ」と教えてくれたので、そこに移動。ちょっと遠くから見ておりますと――おおっと、動き出したあああ!!!





 BGMをバックに、動き出しましたよ! ウホ、楽しい! お、こっちに近づいてきた!





 ケツ向けた!

 ブショオオオオオオ!!!


 水 掛 け や が っ た 。


 クモの糸代わりに、水を出すらしいです。うひょお! つべてえ! でも気持ちいいー!!

 公演時間約20分。すげえ楽しかったです! こいつぁ一見の価値あるね!


 他 の ア ト ラ ク シ ョ ン シ ョ ボ い け ど ね 。


 クモ以外は、どうも食指が動かんと言うか、パッとしないイベントな気が。>開港博 日産のパピリオンとかも行きましたが、わざわざこういうパピリオンはいるなら、その時間で街歩きしてえなあ!と観光客的には思ってしまいました。横浜中華街他、街自体魅力的すぎるからなあ。


 パビリオンから出たら、ちょうどいい時間帯だったんで、とりあえず、クモをもう一回見た。楽しかったよ! めちゃめちゃ日焼けしたよ! 死ぬかと思ったよ!


 体中をひりひりとさいなむ日焼けを押さえつつ、我々は再び、お台場のガンダムめざし移動を始めるのであった。続く!  


2009年07月20日

ガンダムファイト、レディー・ゴーッ!前編


 6月初旬。一通のメールが俺を襲った。友人Oからだった。

『来月の14日とか、ヒマ無い? お台場の実物大ガンダム見にいかね?』
「OK分かった皆まで言うな! 休みとったすぐとった6月14日余裕ですさあ行こうすぐ行こう今行こう!」
『 7 月 だ っ て ば 』


 そして、時は巡り。


 7月14日(火) 0930。


 我 々 は お 台 場 に い た 。

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