2008年02月10日
左ななめ上30cm。
雪ー!!
いやあ、スゴイ雪だったね! 大雪でしたね! 湖南で昼降った雪が積もるだなんて、超久しぶりに見たよ。おかげさまで、明日朝から会社で雪かきです。
また、道路の凍った雪がなあ。チャリンコ通勤なんだが、滑るわ、わだちになって車輪取られるわで、大変なんだよコンチクショウ! そーいや中学生の頃、チャリでの帰宅中、スリップしたクルマに後ろから突っ込まれたことあったなあ。あと小学校低学年の頃、スキー場で一休みしようと後ろに寄りかかったら、いきなり壁が崩れて、川に落ちかかったことが忘れらません。トラップかよ。
どーせ雪なら、温泉入りながら見たいものよ。雪見風呂~。
この前買った『ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内』を読んでるんだけど、面白いねえ。こういう細かいエピソードの塊みたいな本は、大好きだ。
普通に土地や地名の故事来歴を書いてる本、っつーだけでも好きなのに、これはホームズに絡む場所を書いてくれてるんだから、もう辛抱たまりませんよ! 作品に出てきた場所の詳細や住んでいた人、そこで実際に起きた事件などが綴られており、もう大喜びで読んでました。チャリング・クロス駅やハイド・パーク、テムズ河って言葉を見るだけでぞくぞくしますな。うひひ。(変態)
また、端々に書かれたホームズ譚の紹介がまた、異常に面白そうなんだ! あまりに面白そうなので、TRPGのシナリオに流用出来ないか考え中。ホームズ物って、TRPGと一緒で依頼が来る形式だから、シナリオの親和性は高いと思うんだよな。「バスカヴィル家の犬」や「四つの署名」みたいなメジャーな作品はともかく、マイナーなのも含めると、みんな案外読んだことないし。君は「金縁の鼻眼鏡」や「三人ガリデブ」を知っているか!?
先日シナリオ作ってるとき、参考に昔買ったシナリオ集読みかえしてて確信したのだが、昔やったり読んだりしたシナリオトリックなんて、みんなあまり覚えてない。ストーリーは覚えてても、ダンジョンに仕掛けてあった罠や、細かいトリックなんざ完全に忘れていらっさる。
導入だけ使って、内容は変えるって手もあるしな。この前G・K・チェスタトンの「ブラウン神父シリーズ」読んでるときも思ったが、最初に意味不明の謎をぶちまけられるってのは、本当にぐいぐい引きつけられる。まあ、中にはどーしよーもないオチが混ざってたりするんだけどな! 時代だね!!
しかし、こーゆーのを読んでるとつくづく思いますが、資料ってのは、一度自分でまとめ直して再編集しないと、資料になりませんな。読んでるだけだと、はしから忘れていく。
ヴィクトリア朝を舞台にしたネタで、10年くらい頭ん中で転がしてる話があんだけど、これを形にするなら、一度こーゆー本を十数冊読んで、ヴィクトリア朝のロンドンの地図や年表を一度作ってみないと、まともな話にならんだろうなあ。
別に小説や文章に限ったことじゃないけど、なんかを「作る」って行為は、都合のいい材料を集めて組み上げることだと思う。家を建てるなら建材を集めるし、料理を作るなら食材を集める。どういった家を建てるのか。デザインは? 工法は? 使用する木材は? その選定がその人の「味」であり「オリジナル」になるのだと思う。
文章を書く時はその材料として、アイデアと言葉を集めるわけだが、組み上げたとき、あまりに突拍子もないものだと、他人が理解出来ない。素人の作った支離滅裂な作品はもちろんのこと、難しいのは巨匠と呼ばれる存在が晩年に作ったりする、ワケ分からん作品もそうだということだ。あまりに高みに到りすぎた作品は、凡人には理解出来ないのだ。
かと言って、まっすぐ胸元ど真ん中、と言うのも芸がない。個人的には、左ななめ上30cm、くらいのが好きだ。手を伸ばさないと届かない。でも取れない高さじゃない。簡単には掴めないけど、掴んだときの喜びは格別という、トリッキーな球が。
ホームズものは、そういう「ちょうどいい高さのボール」な気がする。素直じゃない、でも複雑すぎない謎。分かりやすいけど、薄っぺらくない人間描写。愛すべき人間性。
自分も、そういうボールが投げられたならいいんだけど。残念ながら投げる球、全部暴投ですよ! 消える魔球ですよ! 届きませんよ!!
時 々 デ ッ ド ボ ー ル も あ り ま す 。(自分に)
Posted by MAD at 02:01│Comments(0)
│日記。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。