2007年09月16日
「ナイン・ステイツ・ストライクス!!!」第四撃
「すすすスゴイよMADくふゥ〜ん!!」
その時。K先輩の声は完全に裏返っていた。
「予想以上だよ! これはスゴイよ! うわは部屋風呂もすンごほほほーいひぃ!!!」
「あ、あの、K先輩、お褒め頂けるのは嬉しいんですが、宿の方まだ居はるんで・・・。笑ってはるんで・・・」
そんな一幕があったほど、たどり着いた今宵の宿「庄屋の館」は立派なお宿であった。さすが2万円後半のお宿!
「庄屋の館」は由布院にある、全室離れの湯宿である。最近流行りのデザイナーズ系モダン建築ではなく、ごくごく普通の一戸建てなところが残念なところだが、この家が2階建てでデカいんだ! 厨房冷蔵庫付。トイレは1階と2階にそれぞれ一つずつ。一家5人で普通に暮らせます。掃除も行き届いてたし。
しかし、俺がここを選んだ理由はそれだけではない。ホームページの紹介を見て、手作りの一生懸命さが伝わってきたことや、立地なども確かに大きかった。しかし、それは理由の半分。残る半分はといいますと――
「うわああああっ!? 本当に湯が蒼いー!?」

そう、ここは全国でも珍しい、「蒼いお湯」を有する温泉宿なのだ! しかも、部屋風呂だけではない! 天然掛け流しの大露天風呂「百人風呂」もまた、そうなのである!!!
「これは・・・凄いなあ。色だけやないな。このぬめりもすごい」
「うっすらとした白さもあいまって、空に浮かんでるみたいだな」
「暑さも超いいし。気持ちよすぎるー!」
皆 様 大 絶 賛 。
やった! やったよ! うちの先輩方は名にし負う温泉好き。中でもM先輩は住んでるトコの近所に素晴らしい泉質の温泉があるため、温泉に対する評点がだいぶ辛いのだ。そのM先輩も大絶賛! 俺はやったよ!!
今回の旅行の、最大の難関は攻略された。俺は安堵の吐息を漏らし、湯へと沈んでいった。 その後俺を見た者はいない。
なお、全部で20棟ある離れには、全てこの蒼いお湯の部屋風呂がある。しかもこの部屋風呂が、5人くらい充分入れて、よそならこれだけで充分営業が出来るぜ!というほどの大きさを誇るのだ。この部屋風呂だけでも、相当満足感があるぞ。
そのせいか、一般客が来なくなる夕方以降は、100人が入れる大露天風呂が、ほぼ我々の貸切状態であった。おかげで皆様4回くらい入りに行ってやんの。しかも、一度行くと1時間以上帰って来んし。そこまで気に入って下さると、幹事冥利に尽きると言うものであるが、たまには内湯にも入ってやって下さい。
いい気分になったところで、時間ははや6時過ぎ。浴衣に着替えてメシを食いに出る。今回は風呂を最優先したため、料理はあまり重視してない。そこそこ旨いのが出てきたらいいなあ、と思って食いに行ったのだが・・・。ゴメン。
我 輩 由 布 院 舐 め て た 。

ウマッ!? そして量、めっちゃ多い!? 久々ですわ、旅館の料理で「もう食えねえ!?」ってなったの! その大食から「ブラックホール」と謳われた生臭坊主Sでさえ大満足ですよ! しかも宿のオーナーがわざわざ挨拶に来て、地酒まで差し入れて下さるホスピタリティ。あとで、大露天風呂に浸かりつつ、M先輩がしみじみ言ったもんだね。
「・・・高いとこには、それだけの価値があるね」
同感です。
お腹も気分も満たされた我々は、次の計画を実行することにした。そう、「カッコいいバーでカッコ良くお酒を飲んで、おおっと俺たち大人じゃね!? ギムレットには早すぎね!?」計画、略してカバ計画。ひっくり返すとバカ計画である。
発案はN先輩。いいかげんいい年の我々なのだから、たまにはそういう落ち着いた一夜もいいんじゃねえ?という提案であった。なるほど。確かに、今まで色々行ったが、そーゆーのは無かった。まあ、俺自身が一切酒呑めないので、最初から眼中に入ってなかったせいもあるが。
よござんす。とびっきりの場所におつれしやしょう! あらかじめリサーチし、俺のお眼鏡にかなったそのお店。それは、「由布院御三家」の一角にして、日本最高峰の旅館の一つとして知られる超高級旅館「山荘無量塔(さんそうむらた)」併設のバー「Tan's Bar」であった。
ようし、お店も決まった。男5人、平均年齢35歳の一同は、色めき立って車に乗った。さあ行かん魅惑のバーへ! 待っていろ大人の時間!! いざ、出陣だ! 夜はまだこれからだぜ!
そして30分後! 通常5分で着く道を、キッチリ迷っている我々が居た!!!
(続く)
その時。K先輩の声は完全に裏返っていた。
「予想以上だよ! これはスゴイよ! うわは部屋風呂もすンごほほほーいひぃ!!!」
「あ、あの、K先輩、お褒め頂けるのは嬉しいんですが、宿の方まだ居はるんで・・・。笑ってはるんで・・・」
そんな一幕があったほど、たどり着いた今宵の宿「庄屋の館」は立派なお宿であった。さすが2万円後半のお宿!
「庄屋の館」は由布院にある、全室離れの湯宿である。最近流行りのデザイナーズ系モダン建築ではなく、ごくごく普通の一戸建てなところが残念なところだが、この家が2階建てでデカいんだ! 厨房冷蔵庫付。トイレは1階と2階にそれぞれ一つずつ。一家5人で普通に暮らせます。掃除も行き届いてたし。
しかし、俺がここを選んだ理由はそれだけではない。ホームページの紹介を見て、手作りの一生懸命さが伝わってきたことや、立地なども確かに大きかった。しかし、それは理由の半分。残る半分はといいますと――
「うわああああっ!? 本当に湯が蒼いー!?」

そう、ここは全国でも珍しい、「蒼いお湯」を有する温泉宿なのだ! しかも、部屋風呂だけではない! 天然掛け流しの大露天風呂「百人風呂」もまた、そうなのである!!!
「これは・・・凄いなあ。色だけやないな。このぬめりもすごい」
「うっすらとした白さもあいまって、空に浮かんでるみたいだな」
「暑さも超いいし。気持ちよすぎるー!」
皆 様 大 絶 賛 。
やった! やったよ! うちの先輩方は名にし負う温泉好き。中でもM先輩は住んでるトコの近所に素晴らしい泉質の温泉があるため、温泉に対する評点がだいぶ辛いのだ。そのM先輩も大絶賛! 俺はやったよ!!
今回の旅行の、最大の難関は攻略された。俺は安堵の吐息を漏らし、湯へと沈んでいった。 その後俺を見た者はいない。
なお、全部で20棟ある離れには、全てこの蒼いお湯の部屋風呂がある。しかもこの部屋風呂が、5人くらい充分入れて、よそならこれだけで充分営業が出来るぜ!というほどの大きさを誇るのだ。この部屋風呂だけでも、相当満足感があるぞ。
そのせいか、一般客が来なくなる夕方以降は、100人が入れる大露天風呂が、ほぼ我々の貸切状態であった。おかげで皆様4回くらい入りに行ってやんの。しかも、一度行くと1時間以上帰って来んし。そこまで気に入って下さると、幹事冥利に尽きると言うものであるが、たまには内湯にも入ってやって下さい。
いい気分になったところで、時間ははや6時過ぎ。浴衣に着替えてメシを食いに出る。今回は風呂を最優先したため、料理はあまり重視してない。そこそこ旨いのが出てきたらいいなあ、と思って食いに行ったのだが・・・。ゴメン。
我 輩 由 布 院 舐 め て た 。

ウマッ!? そして量、めっちゃ多い!? 久々ですわ、旅館の料理で「もう食えねえ!?」ってなったの! その大食から「ブラックホール」と謳われた生臭坊主Sでさえ大満足ですよ! しかも宿のオーナーがわざわざ挨拶に来て、地酒まで差し入れて下さるホスピタリティ。あとで、大露天風呂に浸かりつつ、M先輩がしみじみ言ったもんだね。
「・・・高いとこには、それだけの価値があるね」
同感です。
お腹も気分も満たされた我々は、次の計画を実行することにした。そう、「カッコいいバーでカッコ良くお酒を飲んで、おおっと俺たち大人じゃね!? ギムレットには早すぎね!?」計画、略してカバ計画。ひっくり返すとバカ計画である。
発案はN先輩。いいかげんいい年の我々なのだから、たまにはそういう落ち着いた一夜もいいんじゃねえ?という提案であった。なるほど。確かに、今まで色々行ったが、そーゆーのは無かった。まあ、俺自身が一切酒呑めないので、最初から眼中に入ってなかったせいもあるが。
よござんす。とびっきりの場所におつれしやしょう! あらかじめリサーチし、俺のお眼鏡にかなったそのお店。それは、「由布院御三家」の一角にして、日本最高峰の旅館の一つとして知られる超高級旅館「山荘無量塔(さんそうむらた)」併設のバー「Tan's Bar」であった。
ようし、お店も決まった。男5人、平均年齢35歳の一同は、色めき立って車に乗った。さあ行かん魅惑のバーへ! 待っていろ大人の時間!! いざ、出陣だ! 夜はまだこれからだぜ!
そして30分後! 通常5分で着く道を、キッチリ迷っている我々が居た!!!
(続く)
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第六撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第五撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第三撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第二撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!! 初撃
俺メモ。九州旅行仮組篇。
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第五撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第三撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!!第二撃
ナイン・ステイツ・ストライクス!!! 初撃
俺メモ。九州旅行仮組篇。
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│風雲録。「九州」
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