2008年09月29日
自分を信じろ!
「きれい事言うなあー!? 自分ほど信じられんものがこの世にあるかー!?」(by横島忠夫)
とゆーわけで。
アニメ『天元突破グレンラガン』の劇場版を見に行ってきた。
なんでこれを見に行くことになったかというと、話せば長いことながら、高校時代の友人4人でカラオケ&風呂に行った時、友人が言ったのである。
「あのさ、この前グレンラガンの映画見に行ってきたんだけどさ、これがヒドいのよ! さすがガイナックスぼったくり商法!」
「なにがよ?」
「映画を見ると、スタンプカードがもらえんだけどさ、2部作の前編『紅蓮篇』を2回見て、2個スタンプ押してもらえるとポストカードがもらえんのね」
「いいじゃん。むしろ良心的じゃん」
「違うのよ! で、前編二回見て、後編一回見たら、特製グッズがもらえるのよ! でも、それがなにかは発表されてないわけ! ショボくていらないもんだって可能性もあるけど、もしそれがめっちゃいい品で、すげえ欲しくても、前編2回見てないともらえないワケよ! だから、グッズが欲しいファンは、踊らされて2回見に行くしかないわけ! ひどいだろ!?」
「なるほどー。アコギな商売だねえ」
「そんなわけで、もう一回見に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
「踊らされてるー!? つかむしろ自分から踊ってるー!?」
まあ、アニメ自体は放映時、相当評判が良かった作品である。俺も見たかったが、こっちでは放送が入らなかったのだ。ちょうどいい。
そんなわけで数日後、我々は意気揚々と映画館の門をくぐったのである。
ええと、結論から言いますと。
超 面 白 か っ た 。
熱い! 熱すぎる! 強引だけどそれがいい!!
アニメ放映時から人気があった作品なんで、すでにご存じの方も多いと思うが一応解説させて頂くと、『天元突破グレンラガン』はTV東京系列で2007年に放映されたTVアニメ・シリーズである。架空の未来世界を舞台としたロボット・アニメで、制作はアニメ界では言わずと知れたGAINAX。脚本に劇団新感線の座付き作家として熱狂的人気を誇る中島かずきを迎え、その熱い展開と動画のクォリティの高さ(一部を除く)で大人気を博した。今回の映画「紅蓮篇」は、その総集編の前編にあたる。後編の「螺巌篇」は、来年のゴールデンウィークに上映予定である。
いやあ、もうなんでしょうねえ。
ベタベタな展開! ステロなキャラクター! 格好良くないロボット! 強引でご都合主義なストーリー! お笑い! お色気!
だ が そ れ が い い 。
この現在のアニメ界に蔓延する、一見辟易しそうな材料が、中島かずきとGAINAXの手に掛かると、極上の作品に仕上がるのだから、「創作」という行為は不思議だ。しみじみ、材料を生かすも殺すもシェフの腕次第なのだと、痛感させられますなあ。
中島かずきの脚本は常に脅威的だ。ベタベタでありがちなのに、常に自分の想像の上を行ってくれる。こうきたらいのになあ、という淡い期待を、軽々と飛び越えるどころか、ロケットブースターに点火して、成層圏の向こうまで飛んでいく。
かつて、「ナディア」や「エヴァ」でアニメ界にGAINAXの名を知らしめた監督庵野秀明は、『自分たちは最初のコピー世代だ』と語ったという。宮崎駿や富野由悠季といった先人の作品を見て育ち、それを再構築して作品を作っている世代なのだと。
中島かずきの脚本は、「それがどうした」と笑う。「その通り。だからどうした」と胸を張る。自虐やパロディに走ることなく、そうやって先人が見いだした快感原則を、「お約束」を詰め込みながら、ド正面からそれを越えようと勝負する。
そんな彼にとって、GAINAXというパートナーは、最良の物だったと言えるだろう。毀誉褒貶はあるものの、やはりGAINAXという会社は、アマチュアリズムを残した会社だ。
もともとDAICON3というSF&アニメファンのイベントにおける、オープニング動画を制作する為に集まった有志で立ち上げられた会社だけに、彼らには「お約束」やアニメにおける「カッコイイ絵」が、とてもよく理解されている。
その二つがガッシリタッグを組み、作り上げた作品だ。面白くないわけがない。
「エヴァ」の映画見たときも思ったけど、これ、本放送でリアルタイムで見ておきたかったなあ。あまりに人気で、内容が漏れ聞こえてきてたんで、話をけっこう知ってたんだよなあ。本来であれば絶叫するほど衝撃を受けたり、熱く燃えたり出来たであろうシーンが、「あ、これここで来るんだ」みたいな受け取り方になってしまって楽しみきれませんでしたよ。トホホ。
こっちでは放送無かったから、無理ではあったんだけど。
いやあ、本当に面白かった。話にも設定にも破綻がなくて、しかも完全燃焼できる作品。先日見た新感線の『五右衛門☆ロック』も俺にとって「完璧な作品」だったけど、こっちも負けず劣らずさ! 今から「螺巌篇」が楽しみで仕方ないよ! まったく、「心に残る」どころか、「心に刻まれる」級の作品でしたよ!
ド リ ル で 。
さあて、ポイント集めに2度目見に行くか!←踊らされてる
あ。
稲垣潤一のアコースティック・ライブ2010に行ってきたよ!
日本人の知らない日本語。
【ネタバレてんこ盛り】『涼宮ハルヒの消失』見てきましたよっ。
アバター見てきたよっ!
KOTOKOのライブに行ってきた。
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Posted by MAD at 23:28│Comments(0)
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