左ななめうえ３０ｃｍ。

　琵琶湖ホールまで、山崎まさよしのライブツアー「Yamazaki Masayoshi “Walkin' in my shoes” Tour 2009」見に行ってきたよ！

　同行は、俺の愛して止まなかった某居酒屋兼美容院（現在は美容院のみ）のオーナーの奥様。なぜご一緒することになったかというと、話せば長いことながら、散髪に行ったさい、「２枚買ったんですけど、一緒に行く人がいません」つーたら「あ、私、山崎まさよし好きなんですよー！」「おお！　じゃあ行きますか！」「行きます！」ってなったのである。みじけえよ。

　なお、その結果、オーナー家ではこんな会話がなされたという。

奥様「今度の日曜、山崎まさよしのライブなのー♪」
娘様「ええー！？　じゃあ、日曜パパと二人ー！？　いや！　パパが行けばいいのに！」
パパ「ママが行きたがっとんじゃああああ！！！！？」


　オーナー、かわいそすぎる。男親って……。(つ-T)


奥様「あ、でも、パパと二人を大喜びって時もあるんですよ！」
俺様「マジすか！」
奥様「ええ！　なんか欲しいときとか！」


　男　親　っ　て　……　。　(つ-T)



　まあ、そんな感じで我々は、琵琶湖ホールを目指したのである！


　内容は！

　もちろん最高でしたああああ！！！！！　席は４階だったんですが、さすがは琵琶湖ホール。見やすいは音響いいはで余裕です。さすがに表情までは見えなくて、それは残念だったけどな！！　それでも、大阪城ホールとかに比べれば、雲泥の差と言えましょう。

　今回は、先日発売されたアルバム『IN MY HOUSE』に収録された歌中心。しっとり系から派手な曲まで、ガンガン乗らせて、聞かせてくださいました。

　ただ、一緒に行った奥様は、今回がはじめて。「春も嵐も」に先日急逝された忌野清志郎さんの名曲「雨上がりの夜空に」を織り込むなど、ライブならではのお遊びを聞かせられたのはうれしかったけど、できたら有名な、初期の曲とかも聞かせてあげたかったなあ――と思ってますと。


　きたああああ！！！


　アンコールからは、怒濤の旧曲メドレー！　１曲目こそ「Change the World」だったものの、そっから「ドミノ」「ファット・ママ」「ガムシャラバタフライ」「パンを焼く」など、怒濤の攻勢！　うはあああ！！！　やっぱり最高ー！！！　「パンを焼く」では恒例の早口言葉も行われ、テンションだだ上がりで、終了しました。ああ、楽しかった！
　

　しかし、なんであんなに楽しそうに、パワフルな演奏ができるんだ！　そして、すげえ響くのに、心地いい声なんだ！　バラード聞きながら、またうとうとしちゃったよ。（笑）

　帰りの車んなかで、言ったもんですよ！

「良かった！　最高でした！」
「満足してくれて良かったー！　『セロリ』や『One more time,One more chance』なんかのド定番が無かったのは残念でしたけど。すごいんですよ！　ぜひ生で聞いて欲しかったなあ！」
「それは次の楽しみにしておきます！　娘つれてきたいなあ！」
「ぜひぜひ！　一階でノリノリで聞いていただきたいっ」
「本当に楽しそうに歌いますよね！　ああいう人と友達になりたいですね！」
「ですね！　一緒に旅行とか行ったら楽しいだろうなあ！　おんぼろ車で旅に出て、バカ話しながら、後ろでギター抱えていろいろ弾いてもらうの！」
「うわ、最高！　一家に一人、ああいう人は欲しいですね！　あと会社に一人！　親戚にも一人！」
「親戚はあまり会えなさそうですよ（笑）」

　楽しんで頂けたようで何よりでしたっ。


　おまけ。今日のうろ覚え山崎劇場。



「僕、大津のあたりで生まれたんですけど、産院じゃなくて、産婆さんだったんですよ！　珍しいでしょう？　おかげでこんなアナログな人間に育ちました。産婆さん、すごい有名な方で、新聞に載ってたんですけど、１０００人とか、３０００人とか取り上げたらしいんですよ。そんな、３０００人も取り上げられるもんですかねえ！？　当時でも、ものすごいお年だったんですけど。ええと、あの。まさか、

　今　日　お　越　し　に　な　っ　て　ま　せ　ん　よ　ね　？　」


「このあたりも、子供の頃はよく来たはずなんですけど、全っ然！　覚えてません。あ、僕、琵琶湖でおぼれたことがあるんですよ！　今でこそ皆様の前でこんなことやってますが、当時の僕って泣きも笑いもしない子で。落ちてもこんな（と顔を作って）無表情で騒ぎもせず、ぷかぷか流されて。落ちたの気づかれなかったんですよねえ。まあ、あとで気づいた親父が助けてくれたんですけど。そういう経験は大人になっても残ってると思います。たぶん、僕が水嫌いなのもそのせいだと思います。

　　ま　あ　、　（　水　嫌　い　な　ん　て　）　そ　ん　な　こ　と　無　い　ん　で　す　け　ど　」


「子供の頃、小学２年まで、草津の平井ってとこに住んでまして。ご存じですか平井？　ええ！？　住んでるって！？　いやあ、いいとこですよね、平井。川が流れてるんですよ。知ってました？　え？　なに？　葉山川？　そんな名前だったのか！　当時はチャリンコ少年でしてねえ。ひたすらチャリンコに乗って走り回ってました。そういう記憶って大人になってても残っているもので、曲になってたりもするんですよ。昔のアルバムに入っている「琥珀色の記憶」って曲なんですけど」

（会場から猛烈な拍手）

「いや、歌わないよ！　ムリだって！　こっちにだって都合ってもんがあんねん！」

（会場からさらに猛烈な拍手）

「えええええ！？　（ポロン、とギターを弾いて）あの日買ってもらったばかりの自転車で♪　
沈みかけた太陽を追いかけてた♪　……ふう」

（ええええええ！？という声と、猛烈な拍手）

「いやだからアカンて！　あの日仲良くなったばかりの友達と♪　親にも内緒の約束を探してた♪――ダメだ！　忘れた！　ええと、皆さん、家に帰ってから聞いてください。いい曲です（笑）」



「生まれた土地にこうやって帰ってこれたのは、感慨深いものがありますね。これというのも、全て　自　分　の　お　か　げ　で　す　。　……なにか？　自分のおかげやん！」
「本当は皆さんのおかげです。ありがとうございます！」


　みたいな話で、ドッカンドッカン会場を沸かせてました。他にもあったんだけど、思い出せん。いやあしかし、しゃべるようになったなあ。６年前に「One knight stand tour」で来たときは、ボソボソッとネタしゃべっては、ポロン、とギターを鳴らして終わるっていう、マギー審司そっくりの芸風だったのに！（芸風って言うな）

　ちなみにそん時は「この前仕事先で誘われて、スナック行ったんですよ。で、カラオケ入れるって話になって、仕方ないから自分の曲入れたんですね。で、歌ったら、『あなた上手いわねえ！　そっくりよ！』とか言われたんで『そうですか？　いやあよく言われるんですよ！』って言いまして。『お名前は？』って聞かれたんで、まさか本名言えないから『たけしです』って答えました」みたいな話して、客席から「たけし最高ー！」「ありがとー！」ってやってました。

　あ、思い出した。今日も「まさやーん！」ってお客からの呼びかけにギターで「（ポロロ～ン）ふふ、ギターで返事する男」「まさやーん！」「 （ポロロ～ン）」「まさやーん！」「（ポロロ～ン）」「まさや」「（ポロロ～ン）　ふふ、言わせないぜ！　ってしゃべらせろおおおお！！！」ってやってました！　超楽しかった！　以上！


追記：

　さらに思い出した！

「日曜日によくお越しくださいました。雨ばっかりで僕の頭もすごいことになっております。（天パの髪が）大爆発です」

「3月から始まったこのツアーも、もう7月。ツアーやってると、ホテル住まいになるじゃないですか。ホテルって、帰ってくると部屋がきれいになってたりするでしょ？　そんな生活してると、ツアーが終わったとき、日常生活に戻れなくて困るんですよ。いや本当に！　何したらいいのか分からなくなって、部屋の真ん中で、こんな風に（と立ち尽くしたポーズをとって）１時間くらい固まっちゃってますから！　いやホンマやねんて！　ツアーやったら分かるって！」

　みたいな会話もしてた！　今度こそ以上ー！