2008年12月08日

ビキニを巡るエトセトラ。


 俺が「神」とあがめるお知り合いの一人にNORIMITSUさんという方がいらっしゃる。ダンサーで彼女とラブラブだがオタク、という「それなんて俺の脳内妄想?」というお方である。

 この方はとてもドラクエを愛しておられ、それに対するネタ考察を良くされる。先日その最新版として、「なぜ女戦士はビキニ鎧なんてものを着けてるんだろう?」という考察をされていた。

◆【RPG】ドラゴンクエストの謎。その拾四
http://dancernorimitsu.blog94.fc2.com/blog-entry-369.html


 俺もこーゆーネタは大好きなので、ちょこちょこバカ持論などをレスったりしているのだが、今回もそれを踏まえてちょっと長文レスを書いたので転載。


 ま あ 、 あ ま り 受 け な か っ た け ど 。


 NORIMITSUさんの論考をお読みになってから、お暇な方だけお読みください。



>ビキニ鎧

 思うに、「回復魔法」や「薬草」の存在が大きいのではないでしょうか。

 我々の世界では、「戦いにおいてケガを負うこと」は非常なリスクを伴います。大ケガは言うに及ばず、小さなケガでも破傷風や感染症などで命を落とす者は少なくありません。特に不衛生で、ロクな設備もない戦場や旅先においては、例え運良く回復しても、手足に障害を負ったり、一生消えない大きな傷が残ったりする可能性は非常に大きいと言えましょう。

 それゆえ我々の世界では「傷を負わないこと」が最も重要視され、鎧も「より硬く、より頑丈に」進化してきました。

 ところがドラクエ世界においては、その常識は通じません。なぜなら、先ほども述べたように「回復魔法」や「薬草」、それも、死すらからも蘇らせるほど強力なそれが存在するからです。

 そのような世界では「傷を負うこと」はリスクではありません。すぐに回復できるからです。しかし、それは敵も同じ。そのような社会で最も効率的な戦い方はなんでしょうか? そう、


 敵 を 回 復 す る 間 も な い ほ ど 早 く 倒 す こ と で す 。


 そのような戦いにおいては、重くて硬い鎧などは、百害あって一利無し。むしろハンデとなりかねません。特に男性に比べると筋力や持久力で劣る女性においては、それは顕著と言えましょう。

 軽くて速攻に向き、動きを阻害せず、最低限の急所だけは保護する。


 ビキニアーマーはそう言った必然性から、彼女らが選び取った防具なのです。


 思うに、彼女らはこの軽い鎧をまとい、防御を捨て、一撃必殺を狙って戦い続けているのではないでしょうか。かの薩摩の秘剣、自顕流の使い手のように。



 ……無論、美的な側面もあったでしょうがね。

 無骨で色気もなく、歩き回るのも億劫なほど重たい鎧より、軽くてしかも、おのが美しさを引き立ててくれる防具の方を、彼女たちが歓迎したであろうことは、当然考えられることです。金属をあまり使わぬビキニアーマーは、値段も手頃で加工もしやすい。嵩張らないので複数を持って歩くことも簡単なので、気分に応じて使い分けたり、毎日洗濯して清潔を保つことも可能でしょう。

 戦場にあっても、女性は女性、ということでしょうか。

 そして、そんな女性を、男性の冒険者達も歓迎したであろうことに、異論はございますまい。強く、さりとて自らを磨くことも忘れぬ女戦士という花に、戦いに明け暮れる日々の中、一服の潤いを、彼らは見いだしていたに違いありません。


 余談ですが。


 ドラクエ世界の戦士達が、HP1――あと一撃で死に至るほどの大ケガを負っても、平然と戦い続けていることを、疑問に思われたことはないでしょうか?

 ここで我々は、「痛覚」というものが、なんのために発達してきたかを思い起こす必要があります。

 そう、それは「危険信号」として、です。

 先述したように、頑丈なようでいて脆い我々は、ささいな傷や病気で死に至ることがあります。そのために人類という種は痛覚を発達させ、病気やケガを早期に発見できるよう、体内に危険感知のためのネットワークを張り巡らせたのです。

 ところがドラクエ世界の人間には、その法則は当てはまりません。彼らはどんな瀕死の怪我や病気、毒ですら瞬時に治してしまう魔法や薬草を有しているからです。

 そのため、彼らはあまり、痛覚を発展させる必要がありませんでした。有り体にいえば、


 彼 ら は 我 々 よ り も 、 痛 み に 対 し て 鈍 い の で す 。


 それが、彼らが「あと一撃で死に至るほどの大ケガを負っても、平然と戦い続け」られる理由です。


 さて、ひるがえって女戦士のビキニ鎧の話に戻ります。

 攻撃されて怪我をしても、魔法や薬草でキレイに治る。しかも、痛みもたいしてない。そんな状況で、怪我を恐れる必要があるでしょうか? そんなささいなことを防ぐ為、重く不格好な鎧を着て旅をする必要を感じるでしょうか?

 この肉体的特質もまた、彼女らがビキニ・アーマーを着ている理由の一つだと、私は思いますね。


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Posted by MAD at 13:19│Comments(0)日記。

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