2008年08月30日

テイルズ・テイル。


 昨日、大学の先輩Nさんとその相方Aさんとともに、尾道に行ってきましたよ!

 尾道。英語で言うとテイルズ・ロード! 古来より海上交通の要衝として知られる風光明媚な港町であるとともに、豪商達の庇護の下、多くの文人墨客が訪れた、文学の香気漂う土地である。志賀直哉がその出世作『暗夜行路』の想を練った街であるが、現在では日本映画界の巨匠大林宣彦監督の「尾道三部作」の舞台としての方が有名だろう。

 と言っても、『暗夜行路』も読んだことがなく、映画も見たことがない我々である。こりゃ昼過ぎくらいまでブラブラして、あとはしまなみ街道を渡って大山祇神社行って鎧でも見るか。そーいや多田羅大橋にゃ拍子木が置いてあるスポットがあって、それを叩くと橋に反響し、聞いたことがない素敵な音が聞こえるって話だな。一人別行動してチャリンコ借りて、それを聞くべくキコキコ行くのもいいなあ。そんなことを思ってたりもしたのである。


 ところがぎっちょん。


 いやー、とんでもありませんでした! 結局一日尾道観光満喫。めっちゃ楽しい! どう楽しかったかと言いますと!


 書 い て る 時 間 な い の で 割 愛 。


 いつか話せる日もくるだろうさ。ふっ。

 とゆーわけで、そんな日が来たのでまあ、ダイジェストで語らせていただきますと。


「MADさんが持ってきたバーベキューの本いいですね! 美味しそうですね!」
「そうでしょうAさんそうでしょう、ハッハッハ」
「いいなー、ハンバーガーもいいなー! お腹減りましたNさん!」
「それはいいけど、あの、高速のチケット・・・」
「ええええええー!? 私、どこに!? 確かにもらって、えええええー!? バーベキューに夢中でなくしたー!? えええええー!? 私どこにー!?」
( ´ー`)「(朝から飛ばしてるなあ、Aさん)」


テイルズ・テイル。


「さあ着いた! 裏道を散策しつつ、ロープウェイで上に昇ろうじゃないか」
「合点ですNさん! つか、道マジで狭めえ!?」
「こんなとこで配達とかしたくないなあ」
「引っ越し屋もしたくないですな。まあ、坂の街じゃなくてもしたくないけど」
「あ、行き止まった」
「なにこの迷路構造!? しかも今日、ムシムシしてしんどい!」
「あづづづづー!!!」


テイルズ・テイル。


「お、なんか登るのがある! この鎖登ってお参りするのかー。ほほー」(ガチャ)
「MAD君登るの!?」
「いや、ある以上は行っておかないと」
「じゃあ、僕らあっち行ってるから」
「俺置いてけぼり!?」


「志賀直哉の家ー! Yeahhhhh!!!!! ちなみに写真はない! ついでに本も『清兵衛と瓢箪』くらいしか読んだことはない!」
「誰に向かって説明してるんだ」
「さあ?」
「志賀直哉はここで想を練ったらしいけど、当時は誰も知らなくてねえ。あとで知った市がこの三軒長屋を買い取って、整備したんですよ。そらもうズタボロだったらしいぞ」
「そうなんですか受付のおじさん!」
「うむ。ついでに尾道の山手は昔、寺社かよほどの大金持ちしか建てるのを許されんかった土地で、聖なる土地とされてたんじゃ。それが変わったのが明治の時勢」
「それはなぜに!?」
「うむ。汽車じゃ」
「汽車!?」
「左様。尾道に汽車を通すことになり、立ち退きを迫られた住民に寺社が土地を提供。そして建てられたのがあの家々じゃ」
「歴史の息吹ですなあ」
「しかし、今はもう昔。車も通れぬ細い道を嫌がり、若者は離れていく。廃屋も増えた。これも世の流れかのう・・・・・・」
「ご老人・・・・・・」
「しかし、捨てる神あればなんとやら。子供達が去る一方で、あの古い建物を懐かしみ、住まう若者もおる。小説家の卵達もおるとのことじゃぞ? ふぉっふぉっふぉ」
「そうやって歴史は繰り返していくのですね・・・」
「MAD君、さっきから一人でなにやってんの? つか、おじさん別にそんな喋りかたしてなかったけど?」
「いや別に。ふぉっふぉっふぉ」


テイルズ・テイル。


「艮(うしとら)神社ー! 時かけですよ時かけ! 俺、これだけは見た事あるんだ! 時をー♪ かける少女ー♪」
「A、お祈りしといたら? 強そうな名前の神社だし、なんか謎の力手に入るかもよ!」
「そんな力いらないー!」
「いやいや、艮ですし、魔を封じる力が! あなたの弓に! これぞ弓道女の夢!」
「そんな夢持ってない!」


テイルズ・テイル。


「うおおおおー! 御袖天満宮うおおおおー! 階段落ちのあそこですよ!」
「銀ちゃ~ん、ってやつ?」
「それは違う“階段落ち”じゃぁぁぁー!!!! 大林映画の「転校生」! 二人が入れ替わる奴!」
「じゃあ、NさんとMADさん、どうぞ」
「死ぬ。石段だし、完璧に死ぬ」
「とりあえず、転げ落ちてるイメージで寝転がるんで、写真撮ってもらっていいですか?」
「本当に落ちるなら言ってね。動画にするから」
「落ちてたまるかぁぁぁ――ってうお!? まじでちょっとヤベエえええ!! それはともかく先輩Nさん!」
「ほい」
「 な ん で 絵 馬 に 萌 え 絵 が い っ ぱ い あ る ん で し ょ う ? 」


テイルズ・テイル。


「なんか、前にアニメの舞台になったらしいよ。で、この神社で上映会やったんだって」


テイルズ・テイル。


「『かみちゅ』かぁぁ!? うう、見たこと無いのに、期せずして人生三度目の聖地巡礼になってしまった。どっちかってーと、大林映画の聖地巡礼なはずだったのに。うう」


テイルズ・テイル。

テイルズ・テイル。

テイルズ・テイル。


「帆布ー!」
「悪いけど、色々見させてね。これ見に来たから」
「合点でさあNさん! つか、尾道が帆布で有名とはしらんかったなー。Aさんも色々捜してら。カバンとかいいけど、どこにも出かけないしなあ。――って、おお! これ格好いい!」


テイルズ・テイル。


「今ちょうど、白いスニーカー欲しいんだよなあ。最近のリーボックみたいなのもいいけど。――って、これ見本かよ! む!? これもいい!」


テイルズ・テイル。


「このバッグ好み! くたびれ感も! ――ってなに? 30年ほど前に、地元の中学生が実際に使っていたランドセル? これも非売品かぁぁぁ!!! 気に入ったの全部非売品ー! ガックリ」


テイルズ・テイル。


「お風呂屋さん改装したカフェー! おっしゃれー! おねえさん一人でやってて、大変そうだけど!」


テイルズ・テイル。


「先輩Nさん、どうしました? え? さっきるるぶで見たアイスが旨そう? ま、行くんなら付き合いますけどねー。からさわ? ここか! 頼もう! 食おう! はっはっは、この海原雄山を満足させることができるかな!? ウハハハハー!って」


 メ ガ ト ン 旨 い 。


 ちょ!? マジでなにこれ!? ふんわりと、お口でとろけますよ! むしろ消え果てますよ! 詰まってる感じが全くない! こんな力入れずにサクリと噛み切れる柔らか食感なのに、味はしっかり! でも全然濃厚じゃなくて、後味も爽やかで! えええええー!?

 ちょっとこれは、その。


 旨 す ぎ る 。


 先輩NさんGJ! これは食って良かった! ひさびさにモノ食って感動した!

 はー、旨かった。


テイルズ・テイル。


 その後、チャリンコにまたがりつつ渡し船を待つ学生さん達の群れにほっこりしたり、「天然温泉尾道ふれあいの里」とゆー公共の宿くさいところでお風呂に入ってみたら、これがまだ建って間もないらしいキレイなとこで、予想以上に良かったりと、堪能して帰還しました。なんてったって、お湯が西日本唯一のプラズマ温泉ですからね! プラズマXですからね! そりゃあ大槻教授も全力で否定ですよ!


 効能? なんか効くんじゃないの? 身体あったまるとか。


 帰りは爆睡でした! 運転手が疲れまくってたのに! 最低よあなた最低! 先輩Nさん&Aさんゴメンなさい! 仕方なかったんです! 前日に『コブラ』のOVA発売前特番やってて、寺沢武一御大や声優の野沢那智さん&榊原良子さんが出てたんですよ! そら見なきゃイカンでしょ! 男として! だから仕方なかったんです!(反省してねえ)


 また行きましょー!


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