友人Oとひさびさに「ゆ屋」に行ったぜ!
「ゆ屋」は俺の愛してやまないお総菜居酒屋つむじの支店であり、やっぱり超うまいのである。駐車場がないので最近お見限りだったが、今日は車がないので逆にちょうどいいのである。
「さあて、ナニ頼みましょうかね!?」
「おおお! 久しぶりに来たら、メニュー変わりまくってる!? このトキメキ、久しぶりですなあ!!」
「ええと、小芋のから揚げは鉄板として、豚肉の和風サラダと豚バラ塩焼き、そいから――え? アナゴの炙りが名物? じゃあそれとアナゴの天ぷらね!」
「突き出しの豆腐の煮たやつ、めちゃめちゃうめえー!? おかわり!」
と、ワイワイやりながら食ってましたよ!
「目ぇどう?」
「穴子の天ぷらデカッ!? ジューシーやなー。あ? 目? 快調ですよー♪ 光がぼやけるハローのせいか、モニターがちと見づらくなりましたが」
「俺は後悔少しあんだけどね-」
「そう? 俺は満足だぜ! これでスキューバにも挑戦できるし!」
「そうかね。――っておお! 小芋のから揚げ、上に柚子皮が!?」
「おおおおお!!!! 柚子皮ー!? これがいいんだよね!」
「お好きなら、もっと載せましょかー?」
「マジッスか店長!? ぜひお願いいたします!」
「どぞー」
「うわっひょーい♪ ああ、めっちゃいい香り! これがあると、小芋のから揚げ、本当に味が締まるよねえ! 最近つむじの小芋のから揚げにはこれ乗ってないんよねえ。それとクリームブリュレが無くなったことだけが、俺のつむじの不満点だよトホホ」
「あ、デザート今までやってなかったんですが、今日からクリームブリュレ始めました」
「はふーん!? 堪忍や、堪忍や山岡はん! これ以上ワシを喜ばせんといてぇな!」←美味しんぼの京極はんの口調で
「店長、青木さんだけどね」
そして、ひさびさに食ったクリームブリュレのうまいことよ! 思い起こせば幾星霜、このクリームブリュレで、何人の奴をつむじにハメたことか!
「めっちゃいい居酒屋見つけたねん! 居心地いいのもさることながら、ご飯めちゃめちゃうまいの! 特にデザートのクリームブリュレ! すごいよー! あれ食ったら『今まで食べてたのクリームブリュレじゃない!』って思うよ!」
「ええ!? じゃあ今まで食べてたのなんなの!?」
「プリンブリュレ。フフフ、俺が本当のクリームブリュレを食わせてやるぜー!」
「いやーん、行く行くー!」
そして、連れて行った奴らは、例外なくつむじにハマったのコトよ。ただ、2回目以降は、俺以外の奴らと行くようになるのはなぜだ。(答:かわいそうなので言えません)
いや、おいしかった。これでトイレに「青木語録」あったら完璧なのに。あのトイレ連載、超大ファンだったのに。まとめて本にしてくれたら、ハードカバーでも買うのに。
最後、俺は会計を終えつつ、恐れていたことを勇気を出して聞いてみた。
「あの」
「はい」
「つむじ、11月末で閉めはるじゃないですか」
「ええ」
「で、あの、こ、ここは!?」
青木さんはニッコリ笑っていった。
「大丈夫です。ここは閉めません。まだまだ、ガンガン行きますよ!」
脳 内 「 ロ ッ キ ー の テ ー マ 」 開 始 。
うおおおおおーーー!!!! やったああああ!!!! つむじ遺伝子、草津に健在! これで、これで俺はまだ10年は闘える!!!(ガッツポーズで)
また行くぜ!