a・chi-a・chiアドベンチャー!第一階層
4月24日。早朝7時50分。伊丹空港。
旅立ちの飛行機に乗るべく、空港で集結した我々は
「ぬおおおおー!!!」
「とりゃああああ!!!」
激 走 し て い た 。
話は30分ほど前に遡る。
群馬でa・chi-a・chiゆかりの場所をめぐる「a・chi-a・chiアドベンチャー!」という旅行を思いついた我々二人は、さっそく宿の手配を取った。交通手段は、飛行機である。最初は夜行バスか新幹線で行くつもりだったのだが、JALの”おともdeマイル割引”とゆーサービスを見つけて気を変えた。これを使うと、伊丹・東京間が、2人分で1万マイル+10,500円で行けるとゆーのだ。2人で割り勘すると、一人片道5,250円。空港までの交通費を考えても安い! しかも、時間は1時間しかかからないのだ。こら乗るしかなかんべ!
予約したのは、大阪伊丹8:00発JAL104便。京都からの空港バスに乗り、空港へ着いた俺は、椅子に座って友人Mを持っていた。俺のケータイがプルルと鳴ったのは、その時だった。
『スマン。バスが混んでて、ギリギリに着くのにしか乗れん!』
ブハハハハ! いきなりだな!(笑)
『まー、しゃーないねー。頑張ってくれ』
と返信を送り、一応のため、JALの案内のおねーさんに聞いてみる。友人が遅れそうなんですが、便を変えるとか無理ですかね?
「通常でしたらできるんですけど、”おともdeマイル割引”を使われていると、ダメなんです……。バスが渋滞で遅刻、などでしたら、対応出来ることもあるんですけど」
「ですよねー」
まあ、仕方ない。遅れたら遅れたで、その時考えよう。とりあえずチケット発券して、来たらすぐ合流できるよう、入り口近くへ移動して、と。
7時50分。入り口から友人Mが飛び込んできた。
「遅れてすまーん!」
「うはは、走れ走れー! つか、ホンマ、ギリギリだな! こーゆーのは、普通ラストのクライマックスにするイベントじゃねえの!?」
「俺は最初からクライマックスだぜー!」
なんて軽口をたたきながら、身体検査の窓口へ飛び込む。金属探知機に俺のベルトが反応して時間を取られたりのトラブルがあったりしたものの、なんとか55分には飛行機へ乗り込むことが出来た。
「ゼエゼエ、いやー、ギリギリでしたなー。あと1分遅かったら、窓口へ『スミマセン。乗れません』て謝りに行くとこだったよ!」
「すまんねー。バスが予想以上に混んでて」
「――って、飛び立たんね」
「結局10分遅れかよ!? 僕はこのことを予想して!」
「それはない」
自分たち以上に遅れた人がいたのか、結局飛行機は10分ちょっと遅れて飛び立ち、1時間後、無事羽田へと着いた。続く!
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