この前の続き。
夢にまで見た実物大ガンダムを堪能した我々は、お昼ご飯を食べながらプチ会議を開いていた。昼のガンダムは堪能した。だが、夜のライトアップもやはり見たい。それまで、何をして時間つぶすか? それが議題であった。
「さて、この後どうすっかねえ」
「横浜の『開港博』に、でっけえクモの機械が来てるらしいよ!」
「はっはっは、そんなエサにこの俺が――クモーッ!?(ズザザ)」
とゆーわけで。我々は横浜にいた!
横浜! 関西の神戸と並ぶ、おしゃれタウン! 1858年に締結された、日米修好通商条約による開港より「国際貿易港」として発展してきた街である。そのさいのペリーの名演説は、つとに名高い。
◆ペリーの開国要求
あふれる異国情緒とモダンな雰囲気とであこがれを集め、数多くの歌の舞台にもなってきた横浜。関係ないが、横浜に住むうちの大伯母は大変きれいな方で、孫はアイドルデビューまでした。一方、当方はこのていたらくである。DNA的には、そんな変わらんはずなのに! もっと頑張れよDNA!!(頑張るのはお前だ)
さて。
その横浜開港150周年を記念して企画されたのが、今回の「開国博Y150」である。そして、その数多くあるエキシビションの中で一番人気を誇るのが、今回我々が見に行った「ラ・マシン」の巨大な「クモ」なのだ!
「ラ・マシン」! それは機械獣による世界征服を企む、悪の秘密結社である!――ということは(残念ながら)なくて、こういう機械仕掛けの巨大動物を作って動かす、フランスのパフォーマンス・アートの集団なのだそうな。
それを今回、開港博の目玉として引っ張ってきたのである。公演は11時、13時、15時、17時、19時の、1日5回。各回約20〜30分である。
2,400円というバカ高い入場料を払い、中に入ると――おお! いきなり、目の前にでっけえクモが! アレか! アレですか噂のクモは!
デカあああああ!!!! もうこれだけでテンション上がりまくりですよ!
近くに寄ってじっくり見ると、余計にでかい! コレが動くとは! うっふ、楽しみですなあ♪
「あ、クレーン車みたいなのが後ろに付いてて、本体を持ち上げる仕組みなのね」
「うん、攻殻機動隊のタチコマや、パトレイバーのタカアシガニみたいに、本当に足だけで動かすのは、耐久力的に難しいやろうし、なによりバランサーがなあ」
「あの簡略化された顔や、その後ろの持ち上げる部分のメカを、あえて見せてるとこに日本人との感性の差を感じて面白いねえ。日本人ならあそこのメカを隠して、もっと『リアル』に見せようとすると思う」
「でも、ジョイントのとこの質感とかすごくイイし、これはこれでいいよねえ!」
などと語っておりますと、おおっとアナウンスが始まりました! 案内のお兄ちゃんに「見るのに一番オススメどこ?」って聞いたら、「入り口すぐの真正面、白線のところ」と教えてくれたので、そこに移動。ちょっと遠くから見ておりますと――おおっと、動き出したあああ!!!
BGMをバックに、動き出しましたよ! ウホ、楽しい! お、こっちに近づいてきた!
ケツ向けた!
ブショオオオオオオ!!!
水 掛 け や が っ た 。
クモの糸代わりに、水を出すらしいです。うひょお! つべてえ! でも気持ちいいー!!
公演時間約20分。すげえ楽しかったです! こいつぁ一見の価値あるね!
他 の ア ト ラ ク シ ョ ン シ ョ ボ い け ど ね 。
クモ以外は、どうも食指が動かんと言うか、パッとしないイベントな気が。>開港博 日産のパピリオンとかも行きましたが、わざわざこういうパピリオンはいるなら、その時間で街歩きしてえなあ!と観光客的には思ってしまいました。横浜中華街他、街自体魅力的すぎるからなあ。
パビリオンから出たら、ちょうどいい時間帯だったんで、とりあえず、クモをもう一回見た。楽しかったよ! めちゃめちゃ日焼けしたよ! 死ぬかと思ったよ!
体中をひりひりとさいなむ日焼けを押さえつつ、我々は再び、お台場のガンダムめざし移動を始めるのであった。続く!