読書感想『傷物語』。

MAD

2008年08月10日 22:09



 月餅食いてー。


 今日は昼に起きて本読んで、眠くなったら寝て、起きてまた本読んで、とゆー一日でした。極楽極楽。

 読んでたのは西尾維新の『傷物語』。「今後一生一人の作家しか読んじゃダメよ☆」って言われたら、今ならこの人選ぶってくらい好きな作家さんだ。

 今度アニメ化されるという連作中編集『化物語』の前日譚にあたる話。主人公がどーやって吸血鬼の眷属になり、主人にあたる吸血鬼がああなったかとゆー話だ。面白かったー。

 文章のリズムや文体、ネタがイチイチ壺にはまる。こんだけの作品を、「趣味で自分の為だけに書いてた」ってどーゆーこった西尾維新。凄すぎるだろ。

 しかし、「120%趣味」と言っているだけあって、内容はフリーダム&大疾走。一会話とは言え「楽しそうでいいじゃない。魔紳英雄伝ワタルのエンディングみたいで」なんてセリフが出てくる小説はじめて読んだわ! まあ、セーラームーンの主題歌歌いながら出てくる探偵なら、過去にいたけど。

 しかし、これ先に読んでから『化物語』読んだらショックだろうなー。どう見てもこれじゃ、羽川翼がヒロインだろ・・・・・・。ギロチンカッターとの決戦前や、最後の体育館シーンなんて萌えすぎだろ――って、なんでエロいシーンばっかりだ俺様。

 このシリーズ、これで終わりなのかなあ。後書きを見るに、それっぽいですけど。これほどまでに魅力的な世界と設定を次々産み出しては、サックリ終わらせて後悔しないのは「西尾維新」という作家のすごいとこだと思うが(戯れ言シリーズ終わらせたのは後悔してたけど(笑))、ファンとしては寂しいな、とも思ってしまう今日この頃である。

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