ジャパンブリッジ探検隊。(後編)

MAD

2008年12月27日 01:56



購入:
『ガンバローゼン』殆ど死んでいる著
『今週は休みハイパークロックオーバー』殆ど死んでいる著
『シュナイゼルイイ!』殆ど死んでいる著
『ハルヒかわいい1』ミハル著
『ハルヒかわいい2』ミハル著




 食事を終えた先輩お二人が傷心の俺を連れ、次に目指したのは「メロンブックス」という、大変おっきな書店であった。ここは一般コミックだけでなく、同人誌や同人ゲームなどを広く販売しているお店なのだという。ふむ、面白い。見せてもらおうではないか! 日本橋のオタショップの実力とやらを!

 と、意気揚々と乗り込んだんですが。


 す ん げ え 人 。


 けっこう広い売り場なのに、人間みっしり。しかもなんか熱いよ! 冬なのに、なんかここだけ季節が違うよ!?


「ブフゥ!? なんスかこの人混み!? 昼過ぎてすぐなのに、なんでこんなに人間ひしめきやがってんですかこのお店!?」
「メロンやしなあ」
「説明になってねえよ!? 酸素が! 酸素が露骨に薄いですよここだけ!?」
「ほな行くかー」((スチャ))
「“スチャ”て、なんで二人ともナチュラルにカゴ手に持ってんの!?」
「メロンやしなあ」((バサバサバサ))
「説明になってねえよ!? ――って、すごい勢いでカゴに本が放り込まれていくー!?」(ガビーン!)


 それはもう、すさまじい買いまくりっぷりだった。伊達に店に入る前に万札はおろしていない。来週の冬コミを前にして、比較的品揃えが悪い中でこれなのだから、通常であればどれだけ買っていたのだろうか。戦慄を禁じ得ない俺であった。

なお、途中「MAD君なんかいい本見つけた?」と聞かれ「ええ!」と勢い込んで『大空のサムライ』(第二次大戦時の日本海軍の撃墜王坂井三郎氏の自伝。名著と名高い)を見せたら「ふーん」と微妙な顔をされて去って行かれた。なぜだ。

 紙袋にがっそり戦利品を詰め込み、次いでお二人が向かったのはもう一つの同人ショップ「虎の穴」であった。曰く「メロンはポイントの使い勝手がいいので先に行ってそっちで買って、無かったのを虎で探す」のだそうだ。プロだ!? 奴らはプロだ!?

 ここでもまた本を買いあさるお二人を見て、ふと思った。そういえば、俺の大好きなサイトのサイト主様が、本出しておられたはずだな。せっかく来たし、俺も買うか。同人誌買うの10年ぶりだなあ。同人ゲームならひぐらしを買ったけど。最後に買ったのは、先輩方につれて行っていただいた夏コミで、友人Mにお勧めされたエヴァの本とかだったな。「しろさん」ってサークルだっけ? 未だにエヴァ見たこと無いけど、あの本は確かに面白かった。あとテクテク歩いてて見つけたアメリカ南北戦争時の南軍装備の研究本と、トルコ旅行記。今行ったら、もっとマニアックな本あるのかなあ。太平天国の乱の武将本やイスラム圏の歴史本とか、あったら欲しいな。

ええと、どこにあるのかなあ。成人向けがドドンとあるけど、確かあのサイトの本は一般向けのはず。こっちかな? ほ、ほ、ほ……ホの段は、と。あれ? なぜか突然ジャンル分けコーナーになってる!? おかしいなあ。うわ!? と思ったら新刊島に突入!? 法則が全然分からん……。10分以上探してるけど、マジで全然分からん。ここじゃ売ってないのかな? うーむ。


「MAD君、なにさがしてんの?」
「あ、・MDさん。ちょっと、好きなサイト主さんの本が欲しくて探してんですけど見あたんなくて」
「なんてとこ?」
「『殆ど死んでいる』さんと『TTT』さん、『なぐ茶』さんってとこなんですけど」
「ふーん。はい」


 一 瞬 。


 プロだ!? マジでプロだ!? すげえよ! アンタすごすぎるよ・MDさん! 出会って10数年、こんなにあなたを尊敬したのは初めてですよ! ・MD株急上昇ですよ! まさに逆サブプライムショック! 100Mショックネ・オ・ジ・オ!!!

 そんな感じでとても楽しい一日でした。新刊買えなかったのは残念でしたが、通販で買おーかと思います。なおオチはない。完。

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