おいしく焼けましたー♪
焼肉。それは男の戦場。
焼肉。それは人類に残された最後のフロンティア。
「とゆーわけで、焼肉に行こう!」
「なにがとゆーわけか分からんが同僚A。今は23時で、しかも残業真っ最中だ」
「ええやん! そんなの明日できるやん! もうフラストレーション溜まりまくりでやってらんねーよ! 焼肉に行かなきゃ俺死ぬ! すぐ死ぬ! もう死ぬ!」
「おまえいくつだ!? 妻子いる大人の態度かそれが!?」
「俺は常に少年の心を忘れぬ大人でありたい」
「少年っつか、それ幼児だ。ええい、分かったよ付き合ってやんよ! でもまだやってる焼き肉屋あんの?」
(横から)「大丈夫。焼肉で○2時まで」
「上司Bー!? アンタもグルかー!?」
という心暖まる会話の後、我々は焼肉○んへと突入した。
「中落ちカルビー! 中落ちカルビー!!」
「うわあ!? 網から火柱が!?」
「5分で5人前が消えるって間違ってるよなー」
「20皿おかわりー♪ あ、白ご飯と冷麺つけて」
「なにぃ!? 同僚Aがチシャ菜を手に!? サラダを頼んだだけで『肉の面積が減るだろ!』と激怒したあの男が!?」
「自分でもビックリです」
「旨いか、そうか。はじめてビールがうまいと感じた時もそんな感じなんだろうなあ。君はついに大人の階段を上ったんだね!」
「「大人の階段のーぼるー♪ 君はまだシンデレラさー♪」」
「そんな大層なことかー!?」
などとやってるうちに、満腹に。いや、楽し&おいしかった。これで明日会社じゃなかったら最高なのにな。
満足して外に出てしばし。同僚Aがふと呟いた。
「カラオケみたいに、焼肉もフリータイムがあったらいいのになあ」
い り ま せ ん 。
なにこの肉食獣。大人がどーとか子供がどーとか言う前に、やつは早く人類に進化すべきだ、と思った。
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